ムモンアカシジミ

北海道、本州に分布。
年に1回、7月中旬頃から発生。ゼフィルスの中で一番遅く発生。
冷温帯・暖温帯落葉広葉樹林帯に生息する森林性シジミチョウ(ゼフィルス)、生息地は食樹とアリの生息が適切に維持されている限定された樹林帯に分断される。
本種はアリと片利共生関係を持つという変わった生育をする。
幼虫は半肉食性で、産卵された食樹(ブナ科等)上でアリ(クサアリ亜属)から一方的に守られながら、若芽およびアブラムシやカイガラムシを摂取して幼虫期を過ごす。
更に、成熟した幼虫はアリの巣中で蛹化し防御されながら育ち羽化する。羽化するとアリは成虫を攻撃し始めるので、成虫は素早く巣外へ脱出する。
今まで長野県の同一場所での撮影だが、真夏炎天下での撮影は辛いという印象があり出足が鈍ってしまうが、他の産地で撮影したいと思っている。